| 専務取締役 情報システムグループ部長 | 増田 晴治氏 |
| 取締役 総務グループ部長 | 山本 忠司氏 |
| 情報システムグループ課長 | 永田 幸治氏 |
| 情報システムグループ システムエンジニア | 瀧澤 拓也氏 |
第一中央汽船では、不定期船のオンラインでの営業引き合いから、成約、配船、輸送サービスの運航管理、請求などの営業業務、さらに出納から決算業務まで、基幹業務を司る一貫したシステムを構築されています。もちろん今日では一般的なことですが、同社がこのような統合的システム(COBOL3,000本、2,400Kステップ)を構築されたのは、20年前。海運業界では当時他に例がなく、業界に先駆けた画期的な事例であったとのことです。
このシステムはメインフレームで構築され、長きにわたって同社の基幹業務を支え続けてきましたが、コスト削減をめざし2005年12月に新システムへ移行されました。
「ちょうどシステムの再構築を検討し始めたのが『海運不況』の時期で、システム経費の削減が大きな命題でした。コスト削減要請に対し、増加するメンテナンス費用、インターネット等の新サービス対応等、大変困難な時期でした」と山本氏は当時を振り返ります。
「2001年に業務改善プロジェクトを立ち上げ、翌年システム再構築の方針が決まり ましたが、費用対効果の制約もあり、価格性能比がダントツで、将来的に選択肢の多いウィンドウズ・プラットフォームへの移行を決断しました」と、増田氏は語ります。
約4年の開発期間をかけ2005年12月新システムへ切替、2006年2月にメインフレームを撤去しました。現在、本社、関係会社の約200台のクライアントがLANで接続されており、ピークで同時に80台ぐらいまで使用可能なように設計されています。
そしてこの一貫した新しいシステムを管理しているのが、Marathon FTvサーバーです。「上場企業の基幹システムを一気にWindowsプラットフォームに更新できたのは、画期的なこと。それを実現できたことの一因にFTvサーバーの採用が挙げられます」と増田氏。どういうサーバーを採用するか?ということでは、多くの選択肢からいろいろと検討されたとのことですが、「要求される性能を満たすものの中で、一番コストが安く、手間がかからなさそうだったのがMarathonでした」と、増田氏はさらに語ります。
もちろん、導入の検討にあたっては、実際に稼働させたテストも行われました。「運用が楽にできて、特殊スキルを持った人員が必要ないことは重要なこと。最初からMarathonに目をつけていて、『動かしてみよう』ということになりましたが、もし期待した性能が出なければ他のものにしようと思っていました。多分、大丈夫だろうという予想はありましたが…」と増田氏。その結果、他のサーバーをテストすることなく、採用が決定したとのこと。「アプリケーション側で何もしなくても動くのが良かった」と瀧澤氏はつけ加えます。
その後、一番の繁忙期である3月末から4月の決算期を無事乗り越え、新システムはトラブルなく順調に稼働。「12月に導入して初めて迎える決算期ですから、『ストレージが足りなくなるのでは?』というトラブルへの不安はありましたが、全く問題なかったですね。サーバー自体の仕組みの中で、ボトルネックになるような所を持っていないのでしょうか?」と、瀧澤氏は語ります。
同社の場合、一貫したシステムが運用されていますので、もしサーバーがダウンしてしまった場合、業務には多大なる混乱が予想されます。もちろん、万一の場合に備えた危機管理手順は用意されており、「基本的には各個人毎の人手によるリカバリーに依存しており、手書き伝票で出納処理ができるようになっています。もっともメインフレーム時代には、大きなトラブルは経験していませんが。。。」と永田氏。当然、FTvサーバーの「無停止」という特長は大きく期待されていますが、「今のところトラブルが出ていないので、Marathonの良さがわからない。まあ、良さがわからないということが、いいことですね」と永田氏瀧澤氏は、笑いを交えてコメントしてくれました。
また、オンラインでの営業引き合いでは、お客様をお待たせしないということも非常に重要ですが、新システムはオンラインの応答時間も全く問題ないとのことです。これには、照会専用のサーバーを別に立てて、オンラインアプリケーションを担っているFTvサーバーの負荷を軽減していることも大きく寄与しています。システム全体として、より優れたパフォーマンスを効率的に引き出すための情報システムグループの皆さんの創意や工夫がうかがえます。
増田氏は「手間をかけずにシステムが安定稼働することが一番大事。ツールに凝ってしまうと、ツールを一々勉強しなければならないし、ミドルウェアとの相性など、いろいろ難しいことも出てくる。その点、Marathonはシンプルでいいと思う」と語ります。そして最後に、「一番いい製品は、コストも含めて、あまり意識しないで使えるものですね。いうなれば『水や空気のようなもの』が望ましいということでしょうか?」と締め括ってくださいました。
これからも七つの海と世界中のお客様を相手に第一中央汽船の挑戦は続きますが、このシステムは、停まることなくそれを支え続けていくことでしょう。